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製品情報2020年11月22日

タフグロスコートの開発について

弊社の代表商品の一つでもある『タフグロスコート』は、2014年に発売しました。その開発の経緯をお話しします。

近年の猛暑、オゾン層破壊による紫外線量の増加、酸性雨、豪雨などの異常気象は、年々激しさを増しています。特に屋根は、それらの影響を直接に受けるため、常に過酷な環境に曝されています。そんな中『厳しい自然環境から屋根の美観を長く守りたい』という想いで、高耐候性を実現する『タフグロスコート』の開発に着手しました。


住宅の壁と屋根は同時に塗装される事が多いかと思います。塗り替えから10年の経過を観察すると、屋根の劣化は壁に比べて早い時期に生じる状況を目にすることとなりました。
これは、屋根が受ける太陽光の量だけを見ても、壁に比べて約10倍と厳しい条件にあるためです。元より、一般的な屋根用塗料は壁用塗料よりも高性能に設計されていますが、屋根は曝露環境が過酷なため、長期寿命の実現が難しい部位でありました。

塗料の構成成分と、変色が起こる仕組みを見直すと、塗料の材料は、樹脂と着色剤、添加剤です。着色剤には複数の色があり、様々な色の塗料を作り出すために、着色剤を組み合わせて配合します。しかし着色剤の紫外線に対する耐久性は均一ではありません。このため、耐久性の低い色から色褪せが生じ、塗料が変色する結果となります。
塗料原料である樹脂や顔料の性能は日々改良が進められていますが、現行品の能力には限界がありました。そこで、仕様そのものを変更し、耐候性の高い樹脂を用いたクリヤー塗料を最後の仕上げに施工することで、顔料の露出を防ぎ、紫外線など劣化要因の影響を減らして塗膜の寿命を延ばす方法を採用しました。
 これは、高品質が求められる車の塗装等にも使われているクリヤー仕上げと同じ手法です。
 
屋根の塗り替え塗料として市販されている「フッ素塗料」や「無機塗料」と比較テストを行った結果、機械による促進曝露テストや、実際の曝露テストでも「タフグロスコート」は優位性を示すデータが得られました。

住宅の寿命にも影響する屋根の仕上げ塗装に「タフグロスコート」を是非お試しください。